ハンドパンの調律
ハンドパンはギターのようには調律しません。コークの各領域が同時に複数の音を出し、その関係が音の性格を決めます。修正するには、どこを叩くかを知る前に、何を測っているのかを理解する必要があります。
一つの音の中で起きていること
音を叩くと、一つの高さが聞こえます。しかし鋼は同時に複数を出しています。
基音は感じ取れる高さで、その音の名前になります。
オクターブはその2倍の周波数で鳴ります。意図的に打ち込まれるもので、ひとりでに現れるわけではありません。
5度は3倍で鳴り、純正5度の1オクターブ上にあたります。製作者が調律する3つ目の部分音です。
ほかにも周波数があり、製作者はよくショルダートーンと呼びます。
普通のクロマチックチューナーは一度に一つの高さしか示しません。ここではあまり役に立ちません。
ハンドパンが狂う理由
鋼は時間とともに動きます。それは鋼の性質であり、材質や製作時の安定化の丁寧さによって変わります。
時間。 成形時に生じた応力はゆっくりと緩みます。よく安定化された楽器ほど動きが小さくなります。
温度と湿度。 金属は環境に反応し、その変動もずれに関わります。
衝撃。 落下、重い物を上に置くこと。金属が数十分の1ミリ変形するだけで部分音は動きます。
一つの音の3つの部分音は必ずしも一緒には動きません。基音は合っているのにオクターブがずれていることもあります。だから別々に測るほうがよいのです。
ハンマーを持つ前に測るべきこと
測ることに費用も危険もありません。誰にでもできる部分です。
各音の3つの部分音と、目標からのセント単位のずれ。これが現状です。
時間の中での安定性。 打鍵時は正しい値でも、鳴っている間にずれることがあります。音の全体を通してどう動くかは重要な情報です。
副次的な周波数。 スペクトログラムで読み取れます。基音との比率(×2、×3、×9 など)で示されます。
基準ピッチ。 多くの楽器はA=440 Hz、一部は432 Hzで調律されています。誤った基準で測るとすべてが狂います。
手の動き
この文章はここで止まります。意図してのことです。
部分音を修正するには、正確な位置を、正確な力で、正確な方向に叩く必要があります。この3つは、すでに調律できる人の手のもとで学ぶものです。文章では伝わりません。
難しいのはどこを叩くかではありません。一つの部分音を整えるために領域を叩くと、ほかが動くことがある点です。ハンドパンの調律とは、互いに結びついた値の均衡を、音ごとに探すことです。
自分でやるべきでしょうか
測るのは、はい。 楽器の状態を知り、調整に出すか判断し、調律が保たれているか確かめるのに役立ちます。
修正は、いいえ。訓練なしには。 打ち損じは領域を取り返しのつかない形で変形させます。傷んだ楽器の修理は調律より高くつきます。
測定して気になるずれが見つかったら、調律者に相談してください。あなたの記録はおそらく時間の節約になり、何が待っているか少し分かりやすくなります。
よくある質問
特別なマイクは必要ですか。 電話やパソコンのマイクでも測定できます。より多くの周波数を捉えるには、質のよい外部マイクのほうが適しています。
どのくらいの頻度で確認しますか。 決まりはありません。一般には1〜3年ごとに再調律されますが、楽器と使い方によります。ときどき測ると変化の様子が分かります。
440 Hzか432 Hzか。 440 Hzが国際基準で、大多数の楽器はこれに合わせて調律されています。432 Hzを好む人もおり、少し低い基準です。大切なのは楽器の基準で測ることです。
全体の調律にはどれくらいかかりますか。 測定は速く、3つの部分音が同時に出れば1音あたり数秒です。修正は訓練を受けた調律者の仕事で、もっと時間がかかります。